【感想】『機動戦士ガンダムSEED』ディストピアな世界に守りたいものはあるか?

特撮・アニメ

『機動戦士ガンダムSEED』は21世紀最初のガンダム作品として制作されたアニメだ。

しかし、その過激な内容から評価は賛否両論あり、放送から20年経った今でも様々な意見が飛び交っている。

西森圭人
西森圭人

人気作だけど、アンチも多くて、良くも悪くも火力が強い印象

それでも僕は、20年前に『SEED』をリアタイ視聴して初めて『ガンダム』を知ったファンとして、『SEED』という作品が好きだと声高に叫びたい。

その理由の1つに、主人公キラ・ヤマトの存在がある。

キラもまた、『SEED』が賛否両論になった原因の1つといえる難しいキャラクターだが、僕はキラに対しては肯定的である。

僕は、ディストピアな世界でも守ろうとするキラの姿に心惹かれたのだ。

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戦争に巻き込まれた少年の悲劇

遺伝子調整された新人類「コーディネイター(ザフト軍)」と、普通の人類「ナチュラル(地球連合軍)」が争う世界。

戦いに巻き込まれたコーディネイターの学生キラは、ナチュラルの友人たちを守るために、幼馴染のアスラン・ザラがいるザフト軍と戦うことになってしまう。

板挟みになり苦悩するキラだが、皮肉にもパイロットの能力が開花し、並いる強敵を倒して次々と戦果をあげていく。

しかも、守るはずだった戦艦アークエンジェルのクルーの中に、コーディネイターであるキラの本心を理解して、本当の意味でキラの味方になれた者はいなかったことも含めて残酷である。

西森圭人
西森圭人

ね、可哀想でしょ?

キラの精神的疲労がピークに達した砂漠編で、キラがカガリに叫んだセリフが印象に残っている。

「気持ちだけで一体何が守れるって言うんだ!!」

これは大義のために無謀な戦いに挑むカガリ達への怒りだが、同時に「力はあっても想い(気持ち)が追いついていない」キラへのブーメランだと感じた。

「自分しか仲間を守れない」と呪いに縛られたキラは、ついにアスランと本気で殺し合うまでに発展してしまうのだった。

キラが守りたい世界とは?

アスランとの激闘の末に深く傷ついたキラは、ザフトの歌姫ラクス・クラインに助けられる。

療養生活の中で、自分の望むこと、すべきことに気づくキラ。

その想いに共感したラクスから新しい剣「フリーダムガンダム」を受け取り、キラは再び戦場に舞い戻る。

和解したアスラン、ラクス、カガリ、アークエンジェルのクルーなど、志を共にする仲間達が集結し、第3勢力として戦争を終わらせるべく戦い始めた。

しかし、戦争は泥沼化し、地球軍もザフトも相手を滅ぼすことしか考えられなくなってしまう。

西森圭人
西森圭人

キラ達が動かないと、地球が滅びるレベル

さらに、キラの出生の秘密も明かされ、『SEED』世界の闇、救いようのないディストピアを突きつけてくる。

それでも、キラは世界を救おうと戦い抜いた。

自分が何者だろうと、アスランやラクス、カガリなど、自分を受け入れ、愛してくれる人たちがいるからだ。

残酷な世界でたくさん傷つけられても、愛する人たちが生きる世界のために戦うキラの姿に、僕は心惹かれたのだ。

最後に

『ガンダムSEED』は大人になって見返すと、リアタイ時ではわからなかった新しい発見がある。

色んな意見はあるが、どんな評価を下すにせよ、一度必ず自分の目で確かめてから感想を言うべきだと思った。

1月26日に公開される劇場版では、キラがどのような結末を迎えるか、ファンとして最後まで見届けたい。

(文・西森圭人)

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