「ガンダムって名前は聞いたことはあるけど、そもそも何?」
「作品が多すぎて、どれから見ればいいのか分からない」
今回はこの疑問に、ガンダムファンの僕が答えましょう。
大阪万博の実物大ガンダム、アニメ最新作『ジークアクス』で話題になっているガンダムシリーズ。
40年以上続く超人気ロボットアニメですが、初心者にとっては「作品が多すぎてとっつきにくい」のが最大の壁だと思います。
そこでこの記事では、「ガンダムの基本知識」から「初心者が最初に見るべきオススメ作品紹介」まで、わかりやすく丁寧に解説します!
これを読めば、あなたにピッタリのガンダムが必ず見つかります!
ガンダム入門ガイドQ&A
Q1「ガンダムってそもそも何?」
ガンダムは1979年に放送された『機動戦士ガンダム』から続く、日本を代表するSFロボットアニメシリーズです。
ただのロボットアニメではなく、「戦争の悲惨さ」「人間ドラマ」「人種や政治」など、リアルで重厚なテーマが描かれるのが大きな特徴。
作中では人型ロボット兵器のことを「モビルスーツ(MS)」と呼び、その中でも特に強力で重要な存在が「ガンダム」と呼ばれています。
Q2「ガンダムシリーズは全部繋がってるの?」
ガンダムシリーズは全てが繋がっているわけではありません。
作品によって世界観が異なり、大きく「宇宙世紀」と「オルタナティブ(アナザー)」の2つのカテゴリーに分かれています。
宇宙世紀→初代『機動戦士ガンダム』から1つの歴史の流れで続くシリーズ。アムロとシャアが出てくる。過去作の知識があればあるほど楽しめる。
オルタナティブ(アナザー)→各作品ごとに独立した世界観を持つシリーズ。作品ごとにストーリーが完結しているので、予備知識がなくても楽しめる。
Q3「初代ガンダム(ファースト)は観るべき?」
初心者は無理に観なくても大丈夫です。
ファーストガンダムはシリーズの原点ですが、作画や演出は今のアニメ世代にはやや古く感じるかもしれません。
このあと紹介する『逆襲のシャア』や『ユニコーン』のような宇宙世紀シリーズを観るなら、事前に観てもいいし、後から振り返ってもOK。

まずは観やすい作品から入りましょう!
では次に、初心者にオススメしたい作品5選を紹介します。
おすすめ①『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(2022年)
まずは、近年最も話題になった『水星の魔女』を紹介します。
宇宙にある学園を舞台に、水星から編入してきた少女・スレッタ・マーキュリーが、MSを使った生徒同士の派閥争いに巻き込まれていく物語です。
物語が進むにつれて、人種間の対立や企業の陰謀、そしてスレッタと「ガンダム・エアリアル」に隠された謎が少しずつ明らかになっていきます。
「学園ドラマを軸にしたとっつきやすさ」が本作の魅力。
一方で、ガンダムシリーズらしい社会派テーマや重い人間ドラマもしっかりと受け継がれています。
また、今作に登場するガンダムは、「大人世代から続く呪いの兵器」として描かれています。スレッタたち子供世代が、それにどう向き合い、どう変えていくのかも大きな見どころ。
全24話でテンポも良く、近年のアニメ作品として作画も非常に美麗。
個人的にも、初心者が最初に観る1本として強くオススメできる作品です。
おすすめ②『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)
いきなり長いテレビシリーズは不安な人には、(古い作品ですが)劇場版『逆襲のシャア』がおすすめです。
『機動戦士ガンダム』の物語から14年後、アムロ・レイとシャア・アズナブル──シリーズを代表する2人の因縁に終止符が打たれる、最後の戦いが描かれました。
地球に巨大隕石を落として人類を粛清しようとするシャアと、それを止めようとするアムロ。2人を中心に、さまざまな人間たちの思惑が交錯します。
宇宙での大迫力の戦闘シーンは必見。
特にアムロのν(ニュー)ガンダムとシャアのサザビーの一騎打ちは、お互いに武器を使い果たすまで続き、熱く胸を打ちます。
また、宇宙移民の指導者として大義を掲げるシャアが、徐々に「アムロとの決着への拘り」をあらわにしていくのも見どころですね。
次に紹介する『UC』や、現在展開中の『閃光のハサウェイ』を観るなら押さえてほしい1本。
そして、アムロとシャアの因縁が知りたい人は、後からでも構わないので1stガンダムもぜひ観てください。
おすすめ③『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』(2010年)
『UC』は原作小説からアニメになった作品です。
『逆襲のシャア』から3年後。「ラプラスの箱」争奪戦に巻き込まれた少年バナージ・リンクスは、謎の少女オードリーと箱の鍵「ユニコーンガンダム」と運命的な出会いを果たします。
「ラプラスの箱」を巡る戦いや冒険を通して、バナージが「人の可能性・善意」を信じ、現実や絶望に「それでも」と抗い続ける1人の人間として成長する姿が描かれました。
見どころは「躍動感ある戦闘シーン」で、やられ役のイメージが強いモブ量産機の活躍にもしっかりスポットを当てています。
また、「戦争を知る大人の目線」も丁寧に描かれ、バナージに影響を与える魅力的な大人がたくさん登場しました。
過去作の知識が必要な場面もありますが、軸はバナージとオードリーのボーイミーツガールを起点とした冒険と成長の物語です。
そのため、初心者でも主人公の視点で物語を追いやすくなっています。
OVA版(7作)とテレビ用に再編集された『RE:0096』(全22話)がありますが、内容に大きな違いはないので、好きな方を選んでください。
おすすめ④ 『機動戦士ガンダムSEED』(2002年)
次に紹介するのは、筆者自身がガンダムにハマるきっかけになった、思い入れのある作品『SEED』です。
旧人類のナチュラル(地球連合軍)と遺伝子操作された新人類コーディネイター(ザフト軍)が争う時代に、民間人の少年キラ・ヤマトは親友のアスラン・ザラと敵同士になってしまいます。
人種間のすれ違い、戦いたくなくても戦わされる悲惨さ、憎しみが憎しみを呼ぶ悲劇。
少年少女たちが、何のために戦うのか・何を守りたいのかという問いに向き合い、苦悩と成長を重ねていきます。
21世紀最初のガンダム作品として、1stガンダムのオマージュが多く含まれています。
過激な描写が多いですが、ストーリーはわかりやすく、女性ファンの支持も高い作品です。
特に大きな見どころは、容赦なく追いつめられるストーリー展開の中で、MSや登場人物のヒロイックでエモーショナルな演出が一気に解放されるカタルシス。
思わず胸が熱くなるようなシーンが、何度も押し寄せてきます。
さらに、T.M.Revolutionをはじめとする楽曲群も欠かせません。世界観を彩り、物語の熱量をより高めてくれます。
おすすめ⑤『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』(2007年)
最後に紹介する『00』は、ファーストシーズン(全25話)とセカンドシーズン(全25話)で分割放送された作品です。
西暦2307年。国家間の争いが絶えない世界に突如現れた私設武装組織「ソレスタルビーイング」。「武力による戦争根絶」を掲げ、各地の紛争にガンダムを使った武力介入を始めます。
矛盾をはらんでも戦い続ける4人のガンダムマイスターを中心とした群像劇で、「破壊と対話」「変化していくことの大切さ」といったテーマが深く掘り下げられました。
本作は僕たちが暮らす現代社会の未来を舞台にしており、資源問題や戦争など、現代にも通じる社会情勢がリアルに表現されているのが大きな特徴です。
そして、多くのレビュアー達が絶賛するハイクオリティな作画は、放送から20年近く経った今でも色あせることがありません。
他にも、印象に残るキャラクターや台詞、役割が異なるガンダム4機の連携プレイなど、初心者でも物語とバトルの両面から楽しめる要素がしっかり詰まっています。
最後に
ガンダムシリーズには長い歴史や複雑な設定もありますが、「どこから観なきゃいけない」という正解はありません。
作品ごとにまったく異なるテーマや世界観が広がっているので、まずは自分が面白そうと感じた作品から観てください。
(文・西森圭人)



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