「T.M.Revolution」と「西川貴教」の違いは何ですか?
今回はこの疑問に、ファン歴22年の僕がお答えします。
西川貴教さんは、T.M.Revolutionと並行して、2017年から本名名義で音楽活動を始めました。
近年の活動では、新曲もライブも、本名名義が多かったりします。
まず覚えてほしいのが、「T.M.Revolution」と「西川貴教(TNNK)」は別々のアーティストであり、歌う曲も違います。
「西川貴教のライブに来たのに『HOT LIMIT』がなかった」
「T.M.Revolutionのガンダムメドレーに『FREEDOM』が無いのは何故?」
こんなトラブルにならないように、ぜひこの記事を参考にしてください。
※「abingdon boys school」や「T.M.R-e」は情報過多を防ぐため、また別の機会に書きます。
TMRとTNNKの違い
TMRとTNNKは、どちらも「西川貴教のソロ活動」である共通点はあります。
では何が違うのか。
T.M.Revolution→元々は浅倉大介プロデュース。(一部例外を除いて)「作詞: 井上秋緒、作曲:浅倉大介」の曲を歌う
西川貴教(TNNK)→西川貴教が様々なクリエイターとコラボした曲を歌う
今の音楽シーンで例えるなら(正確には違うが)「YOASOBI」と「幾田りら」のようなものです。
なぜ名義を分けるのか
「バンドやグループじゃないのに、わざわざ名義を分ける必要はあるのか?」と思った人がいるかもしれません。
ここからは僕の考察にはなりますが、TMRとTNNKでは「強み」が違うと考えています。
TMRは作詞作曲が固定され、1つのプロジェクトチームで動いています。
言い換えれば、バンド・グループのような様式美、安心感があるといえます。
対するTNNKは作詞作曲を固定せずに、様々なクリエイターとの化学反応が見られます。
これまでに「澤野弘之」「草野華余子」「布袋寅泰」「小室哲哉」といった名だたる人たちから楽曲提供されました。
言い換えれば、型にはまらない、幅が広いといえます。

僕はTMRは特化型、TNNKは汎用型だと捉えています
TNNKおすすめ曲5選
ここからはTNNKの初心者におすすめしたい曲を5つ紹介します。
事前に、SNSで同じファンの人達に「どんな曲をおすすめしたいか」募集をかけ、参考にさせていただきました。
最初は3曲のつもりが、皆様の愛で5曲に増えました。
ご協力ありがとうございました。

TMRの曲しか知らない人は、この機会にぜひ聴いてみてください
①「Bright Burning Shout」
TNNK記念すべき1stシングルで、アニメ『Fate/EXTRA Last Encore』のOPテーマ。
アニソンファンならお馴染み「作詞: 田淵智也、作曲: 神前暁」の曲で、過酷な運命に抗うアニメの世界観をエネルギッシュに溢れさせます。
アニソンイベントにゲスト出演した際など度々歌われる曲なので必聴の価値ありです。
②「REAL×EYEZ」
西川さんの盟友LUNA SEAのJさんとのコラボ「J×Takanori Nishikawa」名義の曲で、令和初の仮面ライダー作品『仮面ライダーゼロワン』のOPテーマ。
AIを扱った『ゼロワン』の世界観にマッチした歌詞、日曜朝のヒーロー番組に相応しい疾走感とカッコ良さが溢れる1曲になっています。

西川ファン&特撮ファンの僕にとっても思い入れが深いです
③「Crescent Cutlass」
西川さんが主演声優を務める映画『Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌』の主題歌で、劇中でも重要な役割を持つ曲として登場。
「作詞: 藤林聖子、作曲:澤野弘之」という布陣で、作品の世界観、西川さん演じる「浪巫謠(ロウフヨウ)」の魂の叫びが表現されています。
近年のライブでよく披露される定番曲で、観客も一緒に「オオ〜オ〜オ〜」と掛け声をするので、初心者のライブ予習にぜひ。
④「As a route of ray」
スマホゲーム『アズールレーン』の日本語版配信3周年を記念して書き下ろされた楽曲。
西川さん(当時49歳)が美少女戦艦としてコスプレしてCM出演したことでも話題になりましたね。
近年のライブでよく歌われる曲の1つで、同じファンの方々にSNSで「おすすめ曲は?」と聞くとよく名前があがるぐらい人気でした。
⑤「FREEDOM」
「西川貴教 with t.komuro」名義の曲で、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』主題歌。
複数の音楽チャートで1位を獲得したヒット曲で、現状TNNKの旗頭的存在として引っ張ってくれています。
かつてTM NETWORKとしてガンダム主題歌を担当した小室さんと、T.M.Revolutionとして数々の『SEED』曲を歌った西川さんが、ガンダムの歴史を繋げるコラボを実現。
これまでの曲の中では珍しい中音域の声を軸に、西川さんの歌声の力強さが活かされています。
最後に
最近の音楽番組やイベントでは、TMRとTNNKが同時出演することが増え、同じ人物なのにアーティスト写真が2枚あるという面白い現象が起こっています。
この記事を読んだ人はすぐにライブに行きましょう。いや、行きなさい。円盤でも良いです。
T.M.RevolutionとTNNK、持ち味が違う2つをぜひ楽しんでください。
(文・西森圭人)
コメント