初心者におすすめしたい平成仮面ライダー作品5選【大人になったからこそ観てほしい】

趣味・推し活

仮面ライダーで初心者におすすめの作品を教えてください

今回はこの質問に、仮面ライダーファンの僕がお答えします。

・今まで一度も観たことなかったけど、なんとなく興味が出てきた
・昔観てたけど、卒業してしばらく離れてた

そんな人たちが対象です。

今回は僕が育った平成仮面ライダーシリーズに限定して、人気作はもちろん、僕が個人的に好きな作品も入れてみました。

前提として、初心者が観るべき作品に正解はありません。あくまでこの記事は参考に、現在放送中の令和ライダーなど、自分が気になった作品を選んでくださいね

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①『仮面ライダークウガ』(2000年)

オダギリジョー主演、平成仮面ライダーシリーズの記念すべき第1作目。

超古代の遺跡から怪人集団「グロンギ」が復活し、ゲームと称して人類への殺戮を開始。人々の笑顔を守るために、冒険家の青年・五代雄介が戦士「クウガ」に変身して戦います。

本作の魅力は、それまでの子供向け番組への認識を覆す「徹底したリアリズム」

時間経過・場面転換のテロップ表示、ライダーや怪人への周囲の反応、トライアル選手権チャンピオンを起用したバイクスタントなど、その徹底ぶりは作品の隅々にまで表れています。

グロンギたちの容赦ない殺人ゲーム、優しくて明るい雄介が暴力を振るわないと人々を守れないという悲しさ・苛烈さも描かれました。

もちろんカッコ良さもあって、雄介と刑事・一条薫がバディとして絆を深めていくドラマ、物語の展開に合わせて新しい能力を身につけていくクウガの戦い方にも注目してください。

②『仮面ライダー剣(ブレイド)』(2004年)

西森圭人
西森圭人

僕が1番好きな仮面ライダー作品です!

不死の生命体アンデッドを封印するため、主人公・剣崎一真をはじめとする4人の仮面ライダーが、時に争い、時に絆を深めながら戦いに挑む群像劇が描かれました。

テーマは「職業=仮面ライダー」。つまり、雇われた人が仮面ライダーに変身して戦い、怪人を倒すと雇用主から給料を貰うのです。

やがて、与えられた仕事、義務や使命を超えた「何のために戦うのか?真の仮面ライダーとは何か?」をライダーたちは見出していきます。

前半はギスギスした人間関係・オンドゥル語などネタ要素が目立ちますが、途中から尻上がりに面白くなり、後半の伏線回収や衝撃の最終回は本作だからこそ到達できた境地だといえるでしょう。

トランプがモチーフのラウズカードを用いた作劇、泥臭いけど臨場感溢れるアクション、昭和ライダーが持つ「異形の者への悲しみ」を描いているのも特徴です。

③『仮面ライダー電王』(2007年)

佐藤健主演、平成ライダーの中でも特に人気の高い作品の1つです。

時間改変を企む未来の怪人「イマジン」が出現。ひ弱な青年・野上良太郎は、モモタロスたちイマジンと契約して、時の運行を守る戦士「電王」となって悪のイマジンたちと戦います。

電王のフォームチェンジでは姿かたちだけでなく、契約したイマジンが憑依して性格まで変わります。さらに、佐藤健さんは憑依した性格を生身でも演じ分け、その数は(劇場版を含めると)なんと1人8役(良太郎+イマジン7人)!

良太郎に味方する個性豊かなイマジンたちも、声優陣とスーツアクターとの絶妙なコンビネーションで人気を博し、放送終了後の作品にも引っ張りだこになります。

「時間と記憶」をテーマに、シリアスとギャグを織り交ぜつつ、良太郎を中心にモモタロスたちが一致団結していくドラマが魅力的に描かれました。

④『仮面ライダーW(ダブル)』(2009年)

桐山蓮&菅田将暉主演で、初心者に特にオススメしたい作品です。

私立探偵・左翔太郎とその相棒フィリップが2人で1人の仮面ライダーに変身。「風都」を舞台に、人間を超人(ドーパント)に変身させるガイアメモリを巡る怪事件に挑みます。

シンプルながらも作り込まれた探偵ストーリー、魅力的な敵役・脇役の数々、ガイアメモリを組み合わせた仮面ライダーダブルのバラエティに富んだ戦い方など、飽きさせないための工夫が随所に散りばめられています。

軸となるのは、やはり翔太郎とフィリップのバディドラマ。お互いの足りない部分を補いあい、共に成長していく物語が展開されました。

中でも翔太郎は、普段は周囲から舐められがちだけど、ここぞという時に突破口を開く場面が幾度も出てきます。彼の持つガイアメモリ「ジョーカー(切り札)」に相応しい活躍ぶりにも注目してほしいです。

⑤『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)

仮面ライダー生誕45周年記念作品。

未知のウイルス「バグスター」が引き起こすゲーム病から人々を守るため、主人公・宝生永夢(えむ)をはじめとする若きドクター達が仮面ライダーに変身して戦います。

テーマは「医療とゲーム」。1つしかない命を守る「医療」と死んでも復活できる「ゲーム」、2つの観点から命をめぐる考え方の対立が描かれました。

仮面ライダーが怪人と戦うことを医療行為と表現したり、レベルアップで強くなったりと、医療とゲームそれぞれの要素を活かした作劇が盛り込まれています。

綿密な伏線回収、最初は対立していたが後に団結するライダー達の関係性の変化、特定の人物のネタキャラ化など、他にも見どころが多数あり。

ゆるキャラみたいな2頭身、ビー◯マンみたいな目をした奇抜なデザインが特徴ですが、ぜひ食わず嫌いせずに観てほしいです。

最後に

仮面ライダーに限らず日本の特撮ヒーローは、どうしても子供向け(ジャリ番)のイメージが強いと感じる人が一定数いるでしょう。

しかし、大人や女性でも支持されるコンテンツはたくさん存在し、むしろ大人だからこそ気づける面白さがあります。

もしいきなりテレビシリーズを追いかけるのが辛かったら、まずは映画をおすすめします。

こちらの記事では、平成主役ライダー20人が勢揃いする『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER』を紹介しています。

さらに、公式YouTubeチャンネルでは各作品の1話と2話が無料公開されているので、ぜひ自分の気になった作品を見つけてみてください。
※現在『仮面ライダークウガ』の1話と2話が削除されています。おそらく後日再配信するかもしれません。

(文・西森圭人)

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