今回は僕がおすすめしたい、好きな漫画を3つ紹介します。
僕は普段漫画を撫でるようにしか読まなくて、流行にも疎いですが、そんな僕でも夢中になった数少ない作品たちです。
完結済みで「続きが気になるのに次巻が出てない」というモヤモヤはないので、一気読みしたい人はぜひ参考にしてください。
①『ぬらりひょんの孫』

作者:椎橋寛、全25巻。
週刊少年ジャンプで連載、アニメ化もされた妖怪漫画。妖怪たちがヤクザのような組・一家を作って縄張り争いをする任侠モノです。
大妖怪ぬらりひょんの血を4分1受け継いだ少年・奴良リクオは、昼は人間、夜は妖怪へと姿を変えます。最初は人間として生きようとしますが、やがて「奴良組」の3代目候補として、魑魅魍魎の主を目指す物語です。
まず惹かれたのは作画。椎橋先生の水墨画風タッチは、妖怪らしい幻想的な美しさとおどろおどろしさで作品を際立たせています。
物語では、人と妖の狭間で揺れるリクオの成長が描かれました。ただ強くなるだけじゃなく、大将の器とは何か、リクオと仲間たちがどう絆を結んでいくのかも重要視されています。
若い頃は超イケメンだった祖父ぬらりひょん、圧倒的ヒロイン力を持つ雪女、セーラー服を着た悪役・羽衣狐など、キャラクターも印象的です。
②『夜桜さんちの大作戦』

作者:権平ひつじ、全29巻。
週刊少年ジャンプで連載、2026年にアニメ第2期が決定しているスパイ漫画。最初はコメディ作品でしたが、途中からシリアスバトル要素も強くなっているのが特徴。
事故で家族をなくした高校生・朝野太陽は、ひょんなことから幼馴染の夜桜六美との結婚を決意、スパイ一家「夜桜家」に婿入りします。六美を守るために、新米スパイとして成長していく物語です。
非日常に振り回される凡人の太陽が、ひたむきに努力してどんどん強くなっていく過程は、個人的にTHE ジャンプの漫画だと感じました。
大なり小なり愛が重いキャラクターが多く、特に夜桜家長男・凶一郎のシスコンぶりと太陽への婿いびりは変態レベルを超えますが、どこか太陽を認めているようなギャップも魅力です。
絵のタッチも可愛く、コメディとバトルの安定感も良いので、僕のようなライト層にはとっつきやすい作品だといえるでしょう。
③ 『ポケットモンスターSPECIAL』

シナリオ: 日下秀憲、作画:真斗→山本サトシ、既刊64巻。
ゲーム『ポケットモンスター』を原作とした漫画作品で、通称『ポケスペ』。作品自体は既刊ですが、章ごとに主人公が交代するオムニバス形式なので、章単位で完結済みとカウントしています。
各章共通して、権威ある研究者からポケモン図鑑を託された少年少女たちが、ポケモンと共に冒険・成長していくのが大まかな物語です。
ドラマ性重視のやや大人向けな作風が特徴で、原作ゲームを再現しつつ、ストーリーやキャラクターに大胆なアレンジが加えられています。
章をまたいだ伏線回収の秀逸さ、ポケモンバトルの演出の豊富さなど、原作ゲームやアニメにはない持ち味がたくさんあります。
おすすめは「第1章 赤・緑・青編と第2章 イエロー編(1〜7巻)」「第4章 ルビー・サファイア編(15〜22巻)」「第7章 ダイヤモンド・パール編と第8章 プラチナ編(30〜40巻)」です。
最後に
今回紹介した3つの作品は、誰かに紹介されたわけではなく、全て偶然の出会いからでした。
普段あまり漫画を読まない僕でもガチで面白いと感じたので、興味があればぜひ読んでみてください!
(文・西森圭人)
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