仮面ライダードライブ役・竹内涼真さん
「番組が終わっても 僕は一生仮面ライダードライブです」(ご本人のXより)
仮面ライダービルド役・犬飼貴丈さん
「仮面ライダーに1回なるとずっと僕が死ぬまで仮面ライダーなんで、永遠に教えを守って生きていく」(『ダウンタウンなう』より)
ゴーブルー、仮面ライダーアマゾンアルファ役(など)・谷口賢志さん
「卒業証書はありません。皆さんが全力で戦い続けてくれたことを、一生忘れない人たちが必ずいます」(『ウルトラマンデッカー』舞台挨拶より)
特撮ヒーロー俳優が背負う「番組が終わっても一生ヒーロー」とは何だろうか。
ブレイクしても客演してほしい?
売れっ子になっても特撮の話をしてほしい?
僕は違うと思います。
当時観ていた子供達が大人になっても憧れる存在として、人として恥ずかしくない生き方をしてほしいという意味なのでは?
そう思っただけの、1人のファンの、感想と願いを書いた記事です。
「人として恥ずかしくない生き方」って何?
昨今特撮ヒーロー俳優の不祥事ニュースが多く取り上げられる中、先日僕が出したポストがおかげさまで大バズりしました。
おそらく10人中8人以上には共感いただけた思いますが、一方で「俳優にそこまで求めるな」「重すぎる」といった声もいただきました。
なので僕は補足でこんなポストもしました。
人として恥ずかしくない生き方、それは「失敗をするな」「常に品行方正に生きろ」という意味ではありません。
犯罪・悪いことをして捕まったりしないでね、単純にそれだけの話であり、僕を含めた他の人にも通じる割と当たり前の話なんです。
人気商売は好感度が命である理由

前提として、俳優は人気商売なので、好感度やイメージが命になります。
もちろん演技力は求められますが、信頼がないと仕事がもらえないからです。
最近だと某有名俳優さんが、お酒の不祥事を起こして、お酒のCMを降板したのは記憶に新しいですよね。

過去のニュースを見れば、不祥事のせいで公開中止になった作品もいくつかあります
たとえ犯罪をしてなくても、不適切な発言や行動の1つで仕事が飛んでしまうシビアな世界。
こんなことは僕のような素人が説明しなくても、皆さんならよくご存知のはず。
特撮ヒーロー俳優が注目されやすい理由
人気商売の話は、俳優に限らず、スポーツ選手や声優など他の職業にも当てはまります。
ではなぜ、特撮ヒーローがここまで注目されやすいのか。理由は2つあります。
1つ目は、番組が終わっても続くから。
人気作だと、後輩作品への客演、イベント出演、新作グッズの発売、スピンオフや続編の製作などがあります。
根強いファンの支え、動画配信を観た下の世代から新規ファンを獲得するのも手伝って、作品は何十年経っても生き続けます。
1つの不祥事で、作品がけがされ、上記のような新しい展開が消えてしまう、決してあり得ない話ではないです。

「生涯ヒーロー」が付きまとう所以ですね
2つ目は、特撮ヒーローの名前は影響を与えやすいから。
不祥事が起こるたびに(たとえ劇場版や2話だけのゲストキャラでも)作品タイトルが使われるのは、アクセス数や視聴率が取れるからです。

自称ファンが作った不祥事の解説動画ですら数十万再生されてますし
そして、アンチや作品を知らない一般人には「ああ、やらかした人が出てる作品ね」とネガティブイメージがつきやすくなります。
実際に僕への返信にこういった声もありました。


いくら役と俳優は違う、気にするなと言われても、周りからの嘲笑が酷ければ簡単に割り切ることは難しいでしょう。
とにかく犯罪、悪いことだけはするな!
よくこの手の話になると、レジェンドヒーローの藤岡弘、さんや宮内洋さんの名前が出てきます。
夢を壊さないため私生活でもヒーローとして振る舞うお2人にはリスペクトを感じますが、皆が彼らのように生きるのはまず不可能でしょう。
(不祥事のレベルにもよるが)離婚しようが、作品が嫌いだと発言しようが、ホストをやろうが、役者だって人間ですから、ファンが役者の人生に干渉する権利はありません。

二股しても続編が作られたケースもありますし
が、犯罪・悪いことをして捕まる、その影響力の大きさを自覚しないのとでは話が違います。
好きな作品が表から引っ込められる、好きだと語りにくい空気になるのは嫌なので。
いつまでも作品を愛したい、そんな1人のファンの願いです。
(文・西森圭人)
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